ぎいも じ・あふたー
「お兄ちゃーん入るよー」
妹はあれ以来思い悩むのを止めたみたいで、以前より雰囲気も明るくなった。
「なにやってんの?勉強?そんなの止めて私とゲームしようぜ〜」ギュ
…そして妹曰く"好き好きアピール"もアグレッシブになった。離れてくれ、と言っても聞かず、僕の首に後ろから手を回して抱きついてくる。背中になんだか大きくて柔らかいモノを当てられているッ
「おーい。勉強なんて止め止め!遊ぼ?」
そうして2人で妹の部屋でテレビゲームをした。その際中もやけにくっついてきて、僕は妹の女の子な部分を否応無く意識させられたのだった。
「あー疲れたぁ…格ゲーやると疲れるね〜」
そういってまた僕の腕に絡みついてくる。胸をグイグイと押し付けて半ば僕の事を押し倒そうとしている。ちょっとこの体勢はマズイ、と言っても離れる事は無い。すると妹は
「ねぇ…私とシたいとか思う?」
などと意味不明な事を言い始めたので、何をだよ…と僕があしらおうとすると
「え?セックスだけど?」
妹の口からそんな言葉を聞かされる羽目になる僕。冗談は止めろよ、と言うと
「…大真面目に言ってるんだけどなぁ…。私は、私はお兄ちゃんとシたいよ?」
何故か真顔で妹はそんな事を言うもんだから、僕は何だか何も言い返せずにいると
「お兄ちゃん、もう私の気持ち知ってるんだから良い加減冗談だと思うの止めてよー。この前、私がお兄ちゃんと血が繋がって無いって分かったあの時、私お兄ちゃんに告っちゃったようなもんじゃん。」
まあな、と僕は辛うじて相づちを打つ。
「でしょ?だからもう隠す事も無いかなぁって。だからこれからはお兄ちゃんに振り向いて貰える為にガンガン行くんでよろしく〜」
何が"よろしく〜"だよ…それにしたってこんな抱きついて胸を押し付けたりとかってのはどうなんだ?と僕が言うと
「あはは〜お兄ちゃんは初心だなぁ。…まぁ変に女の人のおっぱい押し付けられるのに慣れてても私的には嫌だからこっちの方が全然良いけどね。もうこの際だから言っちゃうけど、お兄ちゃんが知らないだけで、私結構えっちだから!」
義理とはいえ、つい最近まで実の妹だと思っていた女の子から、"私結構えっちだから!"という告白を受け、もう色々と自分の理解の範疇を超えた世界にいる気分にすらなってきた。
「何?もしかして私が清楚で初心でお兄ちゃんへの恋心に苦悩して…的な、少女漫画に出てきそうな女の子だと思ってたんならそれは違うからね〜。私毎日お兄ちゃんの事考えながら1人でシたりしてるから(笑)だから大丈夫、初めての時も多分イケると思うよ!」
妹は笑いながらとんでもない事を言っているけれど僕はもう頭パーンッ!だった。
「あ、たまにお兄ちゃんの部屋に忍び込んで、お兄ちゃんのベッドでシたこともあるよ。そしたら興奮しすぎて大噴射しちゃってお兄ちゃんのベッドが大変な事になったなんてのもあるよ(笑)でもちゃんとお布団は干しておいたから大丈夫!」
……。
「あの〜…引いた?でもでもそれぐらい好きだったんだよー。まだ実の兄妹だって信じてた時でそんな事やってたんだよ?そうじゃないって分かったんならそれ以上を望んじゃうじゃないっ!」
そんな自信満々に言われても、と対応に困っていると
「まぁ、私はお兄ちゃんが好き。本気で愛してる。だから積極的にアプローチ掛ける。でもお兄ちゃんを無理矢理私のものにしてやろうとか、そういう事は無いからさ。…もしお兄ちゃんに好きな人ができて、やっぱり私の事は妹としてしか見れないってなったならその時はお兄ちゃんの事応援する。…でもまぁ、もしお兄ちゃんの事好きって女が私の前に現れたならどんな手を使ってでも排除するけどね(笑)」
笑いながら目は割とマジだった。
「あ、そうだ!一緒にお風呂入らない?久しぶりにね〜。私の成長したカラダもみて欲しいしぃ〜。ね?」
お風呂行ってきます
ぎいも
実妹だと思っていた妹が本当は義妹だったと親から言われた。妹の本当の両親・母親の従姉夫妻は妹が産まれてから直ぐに交通事故で亡くなったため、僕の両親が引き取って育てたらしい。妹が高校を卒業したら本当の事を話すつもりだったらしく、先程その旨を伝えられた。僕も全く知らなかったのでショックだったが、妹本人が一番ショックだったに違いない。
そうしてそんな事があった日の深夜、なんて言っていいか分からなかったけれど、一応兄として言葉を掛けておこうと妹の部屋に行った。そして、血が繋がっていようがいまいが僕たちは兄妹なんだからそんな事は大した事じゃない、とまぁありきたりな言葉しか掛けられず、すると妹が
「ありがとお兄ちゃん。私、別に血が繋がって無いとかはそんなにショックじゃないよ。…まぁ少しはショックだったけど。でもね、それでなんか納得しちゃったっていうか。あぁなるほど、だからかぁって。…私ね、好きなんだ、お兄ちゃんの事。」
妹は弱気になっているみたいで、僕もだよ、と言っておいた。
「ありがと。うん、でも私の"好き"は兄妹愛とか家族愛とかじゃなくて。…異性としてって事。」
僕は面食らって言葉も出なかった。
「あはは…意外だった?えっと、結構好き好きアピールしてたと思うんだけど、昔から。物心ついた時にはそういう自覚しててさ。なぁんで私は実のお兄ちゃんを好きになっちゃったんだろうって、まぁ結構悩んだりもしたよ。」
「多分私がちょっとブラコンなだけなんだろうなって、いつか他に好きな人ができるに違いないって思ってた時もあったよ。…でもお兄ちゃんの事好きなまま大きくなっちゃった(笑)……だから本気で好きなんだと思うんだよね。私、お兄ちゃん意外の人好きになった事無いから、これが恋なのかどうか昨日まで自信なかったんだ。」
「でも今日お父さんとお母さんから、私はお兄ちゃんと血が繋がって無いって言われて全部すっきりした。実の兄妹じゃないから好きになったんだって。ほら、血が繋がってると異性同士でも遺伝子レベルで恋愛感情抱かない様になってるって良く言うじゃん。…私達にはそれが無いからさ。だからね。この気持ちが恋だって確信もできたよ。」
「でもね、やっぱちょっとショックだったんだよね。…おかしいよね、血が繋がって無ければ結婚だって出来るかもしれないし、お兄ちゃんの子供も産むチャンスだってある、願ったり叶ったりなのに。…なのに"血が繋がって無い"って言われて、お兄ちゃんとの絆が無くなっちゃう様な気分になってる。」
「ねぇ…私どうしたら良いのかな…」
ランチパック(焼)のすすめ
ランチパックを食べる時そのまま食べてる人とか頭おかしいですよ。
ランチパックは須らくトースターで焼いて食べると尋常じゃなく美味しくなります。パンがさっくさくになって中の具がジューシーになります。まだやった事無い人は今日から焼いて食べて下さい。オススメはブルーベリー・ハムチーズ・カスタードなどです。とにかくトースターで焼くだけで新次元のうまさです。