8割妄想Blog

このブログの8割は妄想です。過度な期待はしないで下さい。

2013 秋アニメ選評1

WHITE ALBUM2

  • 第一話のアバンは学園祭ライブから始まり、最終回エンディングもそこに帰結するという演出の妙はここ最近では一番の出来。
  • 主人公のクズさ加減が、まさにWHITE ALBUM。まあ初代ほどでは無いが、しかし正に往年のエロゲー主人公。これです、エロゲーの主人公とはこうあるべきなんです。最近の主人公はみんな(心も)イケメン過ぎて全く感情移入できないです。僕たちキモヲタなんですよ?かわいい女の子(小木曽雪菜、冬馬かずさ)のどっちからも好意を抱かれて、それで「こっちだ!」なんて選べるわけないじゃないですか!そんな風に余裕こいて"自分が好きな方を選ぶ"なんて事できるわけないじゃないですか。いいですか?キモヲタに女の子を選ぶだなんて権利も能力も器もないのです。それを地で行ってくれた北原くんのような主人公こそ、憎むべきそして"愛すべき"主人公なのです。
  • 都会の冬の空気感の描写が繊細で良かった。大学生編・社会人編のアニメ化も期待したい。

蒼き鋼のアルペジオ-アルス・ノヴァ-

  • 放送前は全く作品名を知らなかったが、最終回に向けて猛烈に面白くなっていった。文句無しのダークホース。
  • 戦艦のメンタルモデルというアイデア自体は、ざっくり言えば「電子精霊」みたいな概念なので、新鮮味はないが、この作品のテーマになっている「自分たちはどこから来たのか、自分たちは何ものか」という彼女たちの「アイデンティティ」の探求を、しっかりと全編に渡って軸に据えていたので、ブレがなかった。
  • 主人公:千早群像役の声優、興津和幸さんの演技が良かった。特に第10話「その身を捧ぐ」で、千早群像が死に向かって弱っていく中でもイオナを気遣い、任務を全うしようとする消え入りそうな声の演技にはシビレた。
  • 戦艦バトルの迫力と緊張感は宇宙戦艦ヤマトにも通づる男のロマンである。

ワルキューレ ロマンツェ

  • 昨今まれに見るエロゲーの良アニメ化例。作画よし、声優の演技よし、ストーリーよし。文句のつけようが無い。
  • 「ジョスト」というスポーツの存在をこのアニメを見て初めて知った人も多いだろう。ジョストの普及に貢献したとして全日本ジョスト連盟(架空)から感謝状が送られても不思議ではない。また、ジョストシーンのCGも圧巻の迫力と美しさ。8bitのCG技術には脱帽である。(IS2の事は黙っておこう…)
  • こちらの主人公はWHITE ALBUM2の主人公とは全く逆の人格者。心も顔もイケメンである。ただ欠点を一つ挙げるとすれば、声優の演技である。まだ新人という事もあり、役の設定という事もあるかもしれないが、感情を声に乗せる技量は今後に期待といった所だ。しかし、それが逆に良いのである。考えてもみてほしい、例えばCV福山潤とかCV神谷浩史とかの超絶イケメンボイスであったら、このアニメを最後まで見続ける事ができただろうか?不可能である。これぐらいのボイスの方がむしろ良いのだ。欠点と言いつつこれは評価点である。
  • ヨーロッパの町並みの美しさ。丘の上にカテドラル(教会)があり、石畳の路地が張り巡らされていて、夕焼けの描写も映える東欧風。むしろもっと町並みにフィーチャーした回があっても良かったくらいだ。