8割妄想Blog

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妹論 第二回

義妹の必然性の具体化

 第一回にて、「義妹というカテゴリの自己矛盾性」について述べた。しかし、今回の第二回については逆に「義妹故の必然性」について具体化し、"義妹ヒロインの可能性"について触れていく。後半にはexampleとしてのSSを載せる。

 義妹と兄(主人公)との関係性においてのある程度の前提を提示しておく。

  • "兄妹"関係になったのはお互いが幼い頃であり、物心付く以前である。
  • 義理の兄妹関係である事は双方・主要な知人は皆知っている。
  • 連れ子同士・義妹ないしは兄片方のみが養子であるかは、特に問わない。

 ここで物語に"必然的な萌え"をもたらす重要な要素として、"兄妹"関係は双方が物心付く前から形成されているという事がある。あくまで義妹は"妹"である。

ついぞ一週間前に突如として"妹"となった…

などの設定は、そもそも「妹というカテゴリ」から逸脱している。こういったエロマンガも無い訳ではないが、これは単に物語りの簡潔さと、セックスシンボルとしての"イモウト"でしか無く、今回の妹論の中で語るべきモノではない。

 同時に重要な要素として、既に自分たちが義理の兄妹関係である事を当事者たちが知っている必要性がある。なぜなら、もし当事者たち本人は自分たちの事を「本当の兄妹」であると思い込んでいるならば、それはもはや本人たちにとっては「実兄妹」に他ならないからである。第三者(読者も含め)たちが「義理の兄妹」である事実を知っていても、知らなくても、当人(特に妹)の持ちうる心理は当人たちが知りうる情報にのみ形成されるため、今問題提起している

「義妹故に持ちうる葛藤=必然性」

についての前提にはなり得ないのである。

 ここまで書いて少々前置きが長くなってしまった。故により具体的な"必然性"については、第三回に持ち越す事とする。