妹論 第一回
妹萌え豚の間でも、賛否両論の「義妹モノ」についての考察
テーマ 必然性
義妹モノが邪道扱いされる主たる原因は"必然性"にあるだろう。つまり、実妹であれば発生するような葛藤や絶望が描けないという事だ。具体的に言えば、
- 実の兄を好きになってしまった事による妹の苦悩
- 実兄妹では結婚できない(=結ばれる事がない)という絶望
が、義妹には無いという事である。日本国内においては、連れ子同士の婚姻は可能である。また、義妹には互換が存在する。例えば、
- 義妹とは幼い頃からずっと一緒だ→幼馴染で互換可能
- 義妹は親族だが、結婚する事ができる→従姉妹で互換可能
などが挙げられる。故にそもそも「義妹をヒロインとする必然」自体を否定する要素を義妹というカテゴリ自体が秘めていると言える。つまり自己矛盾である。こういった現状を踏まえた上で、それでも
義妹の必然性
について、次回考えていく事とする。